IID 世田谷ものづくり学校
キャンドルナイトに行ってきました


 
統廃合となった中学校の跡地を活用して生まれた「IID 世田谷ものづくり学校」で、先日行われたイベント“キャンドルナイト”に行ってきました。
  

 
“キャンドルナイト”とは「夏至の日の夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消し、スローな夜を楽しみましょう」という呼びかけ。
 
人工衛星から見た日本の夜の姿は、列島の形がはっきりとわかるほど光っています。これは日本が技術的にも物質的にも豊かであると同時に、環境への意識が未熟であることを示しています。
 

 
本当に高度に発達した文明は、こんな宇宙から見えるほどの無駄な光や熱を出さないはず。
 
電気という“便利”を手に入れた反面、失ってしまった“何か”を思い出し、再び手に入れる時間を作ろうという試みがこの“キャンドルナイト”。
 

 
2003年から日本でも開催されるようになり、現在では、東京タワーの消灯や環境省のライトダウンキャンペーンなど、日本全国でさまざまな取り組みが広がっています。
 
当日はあいにくの小雨模様にもかかわらず、夜8時の開始時間に合わせてたくさんの参加者が集まり、オープンと同時に入り口でロウソクが配られ、いつもと少し違う雰囲気の学校の中へとゆっくりと歩いていきます。
 

 
会場内の照明は全て切られ、エントランスから廊下、イベントが行われる教室もすべて暖かいロウソクの灯りが迎えてくれます。自然の炎が生み出す明るさと揺らぎで、なんともいえない優しさに包まれていました。
 
今回のキャンドルナイトではさまざまなイベントも開催されており、専門的な星のお話や、室内楽ユニットの生演奏、ナイトカフェなども用意されています。
 
  
金井三男さんは渋谷にあった五島プラネタリウムの元解説員。学校の教科書には載らないような、ちょっと変わった宇宙や天文の話などをしてくださいました。
 
参加者の方たちは、笑いあり、シリアスありの話に聞き入り、プロジェクターを使ったわかりやすい説明に時が立つのを忘れてしまった様子でした。
 

  
生駒祐子さん(アコーディオン)と、清水恒輔さん(コントラバス)による室内楽ユニット“mama!milk”さんは、古い劇場、美術館、石畳の広場、客船、寺院など世界各地で室内楽を奏でてきた音楽グループ。
 
キャンドルナイトに響くアコーディオンとコントラバスの協演は、幻想的な灯りと相まって、いろんな世界を描きだしてくれるようなすばらしい演奏でした。
 

 
また、併設されたナイトカフェでは、各テーブルの上で優しいロウソクの炎で照らされながら、お食事や飲み物を楽しんでいました。
 
ロウソクの光に照らされた、あたたかな空間では、カフェにいらっしゃっていた皆さんがリラックスして、小さな声で、それでいてとても楽しそうに歓談していました。
 

 
その他にも、会場のいたるところにロウソクやソファが置かれ、リラックスをしたひと時をすごせるようになっていました。
 
そして印象的だったのが、会場の片すみでロウソクを眺めながら、お祈りをするようにたたずむ一人の女の子。 
 

 
一生懸命何かを考えているようすの少女は、揺れるロウソクに照らされてとても幻想的で、私自身もなんだかとても優しい気持ちになれた一日でした。
  
いつもと違う何かが発見できそうなキャンドルナイト。ひとりでゆっくりと過ごしたいとき、友だちをお家に招くときなど、夏の夜を満喫したいときにおすすめです。次回のイベントはぜひ参加してみてくださいね。 
 

 
場所 : IID 世田谷ものづくり学校
     東京都世田谷区池尻2-4-5
     TEL 03-5481-9011
           http://www.r-school.net/
 

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